AMED研究開発課題データベース 日本医療研究開発機構(AMED)の助成により行われた研究開発の課題や研究者を収録したデータベースです。

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研究課題情報

研究課題名
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する治療薬開発を加速する動物モデルの供給体制に資する研究
課題管理番号
20fk0108408h0001
統合プロジェクト
医薬品プロジェクト
事業名
新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業
タグ(2020)
/研究の性格/研究基盤及び創薬基盤の整備研究<創薬技術・ICT基盤・プラットフォーム関係含む>
/開発フェーズ/基礎的
/対象疾患/特殊目的用コード
代表研究機関
日本エスエルシー株式会社
研究代表者
(2020) 高木久宜 , 日本エスエルシー株式会社 , バイオテクニカルセンター・センター長
研究期間
2020年度-2021年度
課題への総配分額

(単位:千円)

  • 0
  • 2020年度
    最終金額確定後に配分額を表示します。
研究概要(2020)
現在のシリアンハムスターの生産室に比し、より大規模な生産が可能となる大面積を有する生産室を準備し、クリーンアップを施してバリア環境の整備を図った後、既存の生産室よりハムスターを導入、新生産室でのコロニー拡大に取り掛かる。本研究終了時までに、雄500匹/週、雌250匹/週のシリアンハムスター安定供給の体制を整える。遺伝学的・微生物学的手法を用い、シリアンハムスターに対する新型コロナウイルス(COVID-19)検査のシステム構築に取り掛かる。本研究終了時までに、COVID-19の検査結果を含めた定期モニタリング検査表の発行を整える。AAALAのC認証を有する実験施設にシリアンハムスターを導入し、背景データ作製の為の飼育試験を開始する本研修終了時までに、シリアンハムスターの6か月齢までの背景データの整備を行う。

研究成果情報

【成果報告書】

成果の概要
近年、新型コロナウイルス感染症(SARS-Cov-2)による経済的・社会的損失が深刻な問題となっている。そのため、新型コロナウイルス感染症に対する治療薬の開発が喫緊の課題であり、これらの開発に必須となる動物モデルの安定供給の構築が急務となっている。近年の研究で、シリアンハムスターが新型コロナウイルス感染症により発生した肺炎がヒトに類似した症状を呈することが明らかとなり、治療薬を開発するための動物モデルとして注目を集めている。そこで今回我々は、SARS-Cov-2感染が陰性であることが証明されている高品質かつ背景データが備わったシリアンハムスターを研究者に安定供給することを目的に、
①:SLCのシリアンハムスターの繁殖コロニーを早急に拡大することにより、国内の研究機関からのオーダーに充分賄える匹数の生産体制の確立
②:確立する繁殖コロニーのシリアンハムスターに対しSARS-Cov-2感染が陰性であることを定期的に証明出来る検査体制の確立
③:呼吸器官を中心としたシリアンハムスターの背景データの整備の3つを目標に掲げ、本プロジェクトを開始した。
令和2年度は、
①:従来のシリアンハムスターの生産室に比し広面積な生産室を新規に確保し、生産室のクリーンアップを実施した。その後、生産用ラックや飼育ケージ等生産に必要な備品や消耗品の整備を行い、従来の生産室よりシリアンハムスターの種動物を導入、繁殖を開始した。
②:SARS-Cov-2に対する遺伝学的検査に用いるリアルタイムPCR検査機器を導入し検査用キットの選定を行った。使用する検査用キットを確定した後、検査を開始した。さらに、微生物学的検索の一貫として抗原検査キットによるSARS-Cov-2検査を開始すると共に、定期モニタリング検査を開始した。
③:シリアンハムスターの背景データ作成に関する試験計画書を作成し、IACUCの承認を得た。その後、試験の実施の準備に入った。
という結果を得ることが出来た。


更新日:2023-04-25

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