AMED研究開発課題データベース 日本医療研究開発機構(AMED)の助成により行われた研究開発の課題や研究者を収録したデータベースです。

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研究課題情報

研究課題名
COVID-19感染重症患者における凝固異常の病態解明と早期治療戦略の構築
課題管理番号
20he0622005h0001
統合プロジェクト
医療機器・ヘルスケアプロジェクト
事業名
ウイルス等感染症対策技術開発事業
タグ(2020)
/研究の性格/医薬品・医療機器等の開発を目指す研究<医療機器開発につながるシステム開発を含む>
/開発フェーズ/基礎的
/承認上の分類/薬機法分類非該当
/対象疾患/特殊目的用コード
代表研究機関
国立大学法人東北大学
研究代表者
(2020) 齋藤浩二 , 国立大学法人東北大学 , 東北大学病院 集中治療部 准教授
研究期間
2020年度-2021年度
課題への総配分額

(単位:千円)

  • 26,533
  • 2020年度
    26,533
研究概要(2020)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)における凝固障害の機序は未だ明らかにされていない。血栓塞栓症はCOVID-19で集中治療を要する患者の約3割にみられ、死亡との高い因果関係が指摘されており、本病態の解明が急務である。本課題で我々はMicroparticles(MPs)に着目した。我々はCOVID-19の凝固障害の病態解明および病態マーカーを確立し、MPsを主とする新たな治療戦略の構築を目指す。下記の研究を行うことでMPsがCOVIDの凝固障害を引き起こすことを明らかにし、日常検査項目との間え1Circulating-MPsの動態の解明2トロンビン生成試験を用いた、COVID-19患者由来のMPsがトロンビン生成・凝固異常に与える影響3MPsを用いたCOVID-19患者の凝固障害での重症度評価と治療戦略の提示

研究成果情報

【成果報告書】

成果の概要
① Circulating-MPsの動態の解明 (武井、山内、齋藤、杉野、山田):本年の新型コロナウイルス感染症の第3波・第4波の影響に伴い、検体そのものが集まらない問題が生じた。今年度まで延長したことでその問題は解決され、現在MPsの測定中である。
COVID-19凝固異常への治療選択の提示(齋藤、山内、小川):上記同様検体不足の影響、並びに各施設からの患者データの送付の遅れに伴い、当院でのデータ収集の進行が遅れている影響を受けている。徐々に患者データは集まりつつあり、今後血液粘弾性試験や実際の採血データ、臨床経過などから適切な治療選択提示が可能になるかも知れない。
MPs中のmRNA、miRNAの網羅的解析 (杉野、武井):健常人のデータという形での予備研究は進みつつあるが、実際のコロナウイルス感染症の患者の検体での解析という点においては、感染症検体の扱い、あるいは検査そのものの費用の問題などで十分な進行が得られていない。こちらに関しては費用的な問題でこれ以上進行できない可能性がある。
MPsの凝固促進作用の検証(齋藤、武井、小川):凝固促進作用を直接把握できるCAT systemという特殊機械の導入がコロナウイルス感染症の影響で非常に後れを生じ、こちらに関してもようやく健常者での測定を開始した。MPsの測定後にこちらに関してはコロナウイルス感染症でのトロンビン生成試験を確認していき、実際にMPs上昇例でトロンビン生成能が上昇するかを確認していくことを検討している。
学会・シンポジウム等における口頭・ポスター
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1.新型コロナ肺炎の重症病態での凝固障害への治療戦略rotational thromboelastometry(ROTEM(R))使用の経験. 岩崎夢大、阿部望、金谷明浩、山内正憲. 蘇生学会、2019/11/21、国内、口頭

国内 / 口頭

2.ECMO患者の凝固障害の管理とCOVID-19での注意点. 岩崎夢大、武井祐介 循環制御学会、大阪 2021/7/10, 国内、口頭、シンポジウム

国内 / 口頭



更新日:2023-04-25

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