AMED研究開発課題データベース 日本医療研究開発機構(AMED)の助成により行われた研究開発の課題や研究者を収録したデータベースです。

> 課題検索詳細

研究課題情報

研究課題名
視覚再生遺伝子治療薬の研究開発
課題管理番号
20lm0203102h0001
統合プロジェクト
シーズ開発・研究基盤プロジェクト
事業名
橋渡し研究戦略的推進プログラム
タグ(2020)
/研究の性格/医薬品・医療機器等の開発を目指す研究<医療機器開発につながるシステム開発を含む>
/開発フェーズ/非臨床試験・前臨床試験
/承認上の分類/再生医療等製品
/対象疾患/眼および付属器の疾患
代表研究機関
学校法人慶應義塾
研究代表者
(2020) 栗原俊英 , 学校法人慶應義塾 , 医学部・眼科学教室・特任准教授
研究期間
2020年度-2020年度
課題への総配分額

(単位:千円)

  • 13,000
  • 2020年度
    13,000
研究概要(2020)
指定難病の1つである網膜色素変性症は希少疾患でありながら、国内3-4万人、世界では150万人の患者数が推定され、わが国の失明原因の14%(第2位)を占めるが、現在も治療法がなく早急な開発が望まれている。我々は光センサータンパクの1つであるロドプシンに着目し、視覚再生遺伝子治療薬の研究開発を行う。本研究開発の最終的な目標は、独自技術のキメラロドプシンを利用した、指定難病・網膜色素変性症に対する視覚再生遺伝子治療の開発である。本研究開発期間では、ウイルスベクターのプロセス開発、非臨床データの蓄積を行いつつ、非臨床試験項目および品質・規格の決定を目標として、PMDA戦略相談を進めつつ、非臨床試験POC取得に向けた準備を開始する。

研究成果情報

【成果報告書】

成果の概要
本研究開発の全体としての目的はいまだ予防法・治療法共に確立されていない網膜色素変性症に対し、コア技術の光センサータンパクである「キメラロドプシン」を利用した視覚再生遺伝子治療薬を開発・実用化することである。
 そのための今年度の研究実績及び成果として、まず、ウイルスベクターの開発においては、開発用のコンストラクトを完成させ、パイロットスケールでのベクターの試作製造・品質試験を実施した。結果、必要収量の確保とともに、主要な品質試験はすべて満たしていることが確認された。また、非臨床試験については、本研究期間中に、確立した疾患モデルマウスを用いて本遺伝子治療の有効性・安全性・競合優位性について実験を実施し、これらの結果を確認した。また、薬事対応については、PMDA相談を通じて治験開始に必要な非臨床試験項目の確定を行った。また、治験の準備としてはプロトコールの骨子を作成、体制構築を推進した。
 研究代表者はこれらの計画を統括し、上記成果を計画通り達成し、本研究開発課題を完了した。今後、製剤のスケールアップ・プロセス開発を進め、品質規格を確定し、GLP非臨床試験を実施する予定である。また、令和3年度についても続く別の資金が獲得できた。オーファンドラッグとしての強みを生かして、治験を実施し早期実用化を目指す予定である。
学会・シンポジウム等における口頭・ポスター
  • ◀◀
  • 1
  • ▶▶

1.キメラロドプシンを用いた網膜色素変性症に対する視覚再建手法の検討 堅田侑作、小林憲太、神取秀樹、坪田一男、栗原俊英、 第41回日本炎症再生医学会、2020/7/8-9、 国内、 ポスター

国内 / ポスター



更新日:2022-05-12

TOPへ