AMED研究開発課題データベース 日本医療研究開発機構（AMED）の助成により行われた研究開発の課題や研究者を収録したデータベースです。

• 2021
• 2020

【成果報告書】

成果の概要

本研究開発では、リアルタイム体内中線量可視化画像誘導至適陽子線治療システム（real-time irradiated Dose Image Guided Adaptive Proton Therapy system; rtDIG-APTs）の構築を目指している。本システムの構築のために、生成ポジトロン放出核からの消滅ガンマ線計測によるActivity分布を高精度でリアルタイム観測するneo-Beam ON-LINE PET system - Adaptive Proton Therapy; nBOLPs-APTの体内中線量可視化技術及び消滅ガンマ線の計測データをリアルタイムで可視化するGamma Ray Image viewer for Particle therapy - Adaptive Proton Therapy; GRIP-APTの線量可視化技術、最適化線量分布計算用データ作成技術の研究開発を目的とする。
本事業での研究開発において、nBOLPs-APTの消滅ガンマ線計測モード機能、GRIP-APTの計測モードごとの線量可視化機能、GRIP-APTのDICOM-RT規格化統合機能の開発を行った。開発したそれぞれの機能の統合化とnBOLPs-APT及びGRIP-APTの適正整備を行い、本事業で目指すrtDIG-APTsを構築した。本rtDIG-APTsの性能試験では、名古屋陽子線治療センターより供給される陽子線スキャニング照射による実際の陽子線治療を想定した人体模擬ファントムへの陽子線照射実験を行い、システムの包括的性能検証を実施した。更に陽子線照射場数値シミュレーションの活用により機能評価を行い、実験及びシミュレーション結果を機能の高度化及び高品質化の開発へフィードバックすることで、本システムの完成度を向上させた。名古屋陽子線治療センターの陽子線スキャニング照射治療室内に研究開発したrtDIG-APTsをビームライン上へ設置し、人体模擬ファントムに対する実際の陽子線治療を模擬した照射実験及び陽子線照射場数値シミュレーションの実施によって、医療機器薬事承認の申請向けに取得したデータから試験項目ごとの性能等の結果をまとめ、PMDAの対面助言を受けた。

学会・シンポジウム等における口頭・ポスター

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1.陽子ビームを使った最先端のがん治療, 松浦妙子，KEK day，2021/12/4, 国内，口頭.

国内　/　口頭

2.陽子線治療技術の研究開発, 西尾禎治, 第18回放射線プロセスシンポジウム, 東京（WEB開催）, 2021/11/16-17, 国内, 口頭.

国内　/　口頭

3.がんの放射線治療と医学物理士, 西尾禎治, 2021 IINAS Forum, 筑波（WEB開催）, 2021年11月5日, 国内, 口頭.

国内　/　口頭

4.リアルタイム体内線量可視化画像誘導至適陽子線治療システムの研究開発, 西尾禎治, 増田孝充, 山下春男, 稲庭拓, 溝脇尚志, 白土博樹, 歳藤利行, 第17回日本粒子線治療臨床研究会, 豊橋, 2021/10-16, 国内, 口頭.

国内　/　口頭

5.PETを用いた陽子ペンシルビームプレ照射による照射精度評価法の開発, 加藤雅貴, 増田孝充, 西尾禎治, 第17回日本粒子線治療臨床研究会, 豊橋, 2021/10-16, 国内, 口頭.

国内　/　口頭