AMED研究開発課題データベース 日本医療研究開発機構(AMED)の助成により行われた研究開発の課題や研究者を収録したデータベースです。

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研究課題情報

研究課題名
壮年期就労者を対象とした生活習慣病予防のための動機付け支援の技術開発に関する研究
課題管理番号
21ek0210124h9903
統合プロジェクト
ゲノム・データ基盤プロジェクト
9つの連携分野プロジェクト
その他
事業名
循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究事業
タグ(2021)
/研究の性格/予防のためのエビデンス構築を目指す研究<疫学を含む>
/開発フェーズ/応用
/対象疾患/内分泌,栄養および代謝疾患
タグ(2020)
/研究の性格/予防のためのエビデンス構築を目指す研究<疫学を含む>
/対象疾患/内分泌,栄養および代謝疾患
タグ(2019)
/研究の性格/予防のためのエビデンス構築を目指す研究<疫学を含む>
/開発フェーズ/該当なし
/承認上の分類/薬機法分類非該当
/対象疾患/内分泌,栄養および代謝疾患
代表研究機関
学校法人香川栄養学園女子栄養大学
研究代表者
(2021) 津下一代 , 学校法人香川栄養学園女子栄養大学 , 女子栄養大学栄養学部・特任教授
(2020) 津下一代 , 学校法人香川栄養学園女子栄養大学 , 女子栄養大学 栄養学部・特任教授
(2019) 津下一代 , 公益財団法人愛知県健康づくり振興事業団 , あいち健康の森健康科学総合センター・センター長
データサイエンティスト
川村孝 京都大学環境安全保健機構 附属健康科学センター, 教授 岡村智教 慶應義塾大学医学部, 教授
研究期間
2019年度-2021年度
課題への総配分額

(単位:千円)

  • 19,431
  • 2021年度
    6,475
  • 2020年度
    6,475
  • 2019年度
    6,481
研究概要(2021)
動機付け支援該当者のうち、従来の動機付け支援では効果の出にくい者(保健指導のリピーター)に対して、初回支援時にアプリの導入支援を行うことが、3か月後のアプリ利用による健康管理につながるかを、多施設共同ランダム化比較試験(DOUKI-APP Study)にて検証する。6種類のアプリ(食生活、飲酒、運動2種類、ピアサポート、体型計測)の中から、本人の特性や行動目標に適したアプリを初回面接時に導入するためのプログラムを作成。アプリ導入群500名、通常群(動機づけ支援のみ)500名の比較を行う。評価項目は3か月後のアプリ利用者割合・頻度、3か月後の体重減少量・率、1年後の臨床検査値の改善、保健指導階層化判定の変化である。
研究概要(2020)
分析計画書に基づき、本年度はより詳細な分析を実施する。本分析結果および文献レビューの結果をもとに、対象者を適切にセグメント化する抽出方法を検討し、それぞれに合った介入方法を開発する。例えば、現状では効果が出にくいとされるセグメントにはICTなどの保健指導補完ツールを適用する。また、保健指導機関で個別に取得している質問項目群から、セグメント化に有用と考えられる質問項目の追加を検討する。これらの抽出方法や保健指導補完ツールを用いた開発プログラムにて、モデル実証を行う。開発プログラムを保険者に提案し、保健指導機関にて動機付け支援を約1,000例実施する。モデル実証後、初回と3か月後または6か月後評価時点の体重減少量(減少率)の前後比較を行う。また、従来の動機付け支援プログラム(2017年度)と開発プログラムの効果(2020年度)をpropensity score matching 法にて比較し、検証を行う。
研究概要(2019)
・壮年期就労者を対象とする動機づけ支援プログラムの開発に向け、多彩な保険者、保健指導機関から既存の特定保健指導動機付け支援対象者のデータを収集する。保険者統合データベースおよび保健指導機関統合データベースを構築し、データ解析手法について検討の上、機械学習等も用いながら試行的な分析を開始する。・保健指導手法の評価について、既存の保健指導プログラムやエビデンス、医学的知見等について文献レビューを行い、指導手法や教材等について、医学的視点、運動・身体活動、食生活、ICTの活用などの観点から、対象者特性に対する効果的なプログラムについて整理する。・上記から知見を得て、面接を優先的に行うべき対象者の抽出法やICT等のツール・教材を活用した効果的な保健指導技術の開発につなげる。

研究成果情報

【成果報告書】

成果の概要
従来の特定保健指導・動機付け支援の効果で出にくい者の特性を明らかにし、指導困難者にICTを活用した保健指導技術を開発する目的で、保健指導データ分析、システマティックレビュー、RCTを実施した。今年度の研究実績は以下のとおりである。
1)保険者統合データベース分析では、1年後の「5%以上体重減少」及び「メタボリックシンドローム発症」に対する前年度保健指導実施のオッズ比を求め、有意な結果が得られた。Digital TwinとBodylogicalを用いて翌年度の体重・HbA1cを個人毎に予測するモデルを作成した。
2)99本の論文のシステマティックレビューにより、肥満者の体重変化に対するウェブベース介入の有効性について検討し論文化を進めている。
3)初回面接時に健康アプリの導入を行うRCT(DOUKI-APP Study)の運営、データ管理を行った。保健指導者向けのガイドブック、データ登録様式、DOUKI-APP-Study研究割付表作成手順書、統計解析計画書、対象者への説明動画、保健指導動画等を作成、各実施機関でプログラム運営に向けて体制を整えた。保健指導機関の情報交換会を月に1度オンラインにて実施し、介入方法の標準化を図った。しかし、COVID-19の影響を受けて介入開始が遅れ、登録症例数が伸び悩んだ。対面での指導ができない状況下にもあったため、オンラインで初回面接を実施する方法を加えるなどの修正を行った。また、メタアナリシスの結果等を用いて検出力と必要症例数を検討し、140例を最小の目標とすることとした。
保健指導機関、保険者の努力により、156例(導入支援群76例、対照群80例)を登録。4月15日現在の3か月後のデータの収集状況は85.3%である。DOUKI-APP STUDYにおいて保健指導を担当した保健指導専門職に対して、アンケート、フォーカスグループインタビューを実施し、アプリ導入時の留意点、保健指導者に必要な知識・能力等を整理した。
これらの結果は、日本肥満学会・日本肥満症治療学会学術集会、日本人間ドック学会、日本健康支援学会年次学術大会で発表した。厚生労働省の「第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会」等で得られた結果の一部を発表した。研究代表者は研究全体の進捗管理、マニュアル等作成、指導者教育、学会発表、論文作成等を行った。
学会誌・雑誌等における論文一覧
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1.津下一代.ICTを活用した特定保健指導~現状と第4期に向けた展望~,日本栄養士会雑誌 65(5)4-9. 2022

学会・シンポジウム等における口頭・ポスター
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1.肥満者の体重変化に対するウェブベース介入の効果―システマティックレビューとメタ解析―. 口頭、SHI YUTONG, 若葉京良, 清原康介, 林芙美, 津下一代, 中田由夫. 3学会合同大会(第23回日本健康支援学会年次学術大会、第9回日本介護予防・健康づくり学会大会、京都滋賀体育学会第151回大会), 2022/3/5-6, 国内,

国内 / 口頭

2.動機づけ支援を受けた壮年期就労者が運動習慣を獲得する要因の探索的分析. 口頭. WAN JIAWEI, 若葉京良, 津下一代, 中田由夫. 3学会合同大会(第23回日本健康支援学会年次学術大会、第9回日本介護予防・健康づくり学会大会、京都滋賀体育学会第151回大会), 2022/3/5-6, 国内,

国内 / 口頭

3.肥満症に対するICTを活用したアプローチ.口頭(教育講演).津下一代.第28回西日本肥満研究会..2021/07/18.国内

国内 / 口頭

「国民との科学・技術対話社会」に対する取り組み
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1.健康課題の解決に向けた実践的研究~生活習慣病とフレイル対策について.津下一代.第30回女子栄養大学栄養科学研究所講演会 2021/11/13 国内

国内



更新日:2023-04-19

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