AMED研究開発課題データベース 日本医療研究開発機構(AMED)の助成により行われた研究開発の課題や研究者を収録したデータベースです。

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研究課題情報

研究課題名
固形がんに対するIL-7/CCL19産生型CAR-T細胞療法の研究開発
課題管理番号
21ck0106477h0003
統合プロジェクト
再生・細胞医療・遺伝子治療プロジェクト
9つの連携分野プロジェクト
ジャパン・キャンサーリサーチ・プロジェクト
事業名
革新的がん医療実用化研究事業
タグ(2021)
/研究の性格/医薬品・医療機器等の開発を目指す研究<医療機器開発につながるシステム開発を含む>
/開発フェーズ/非臨床試験・前臨床試験
/承認上の分類/再生医療等製品
/対象疾患/新生物
タグ(2020)
/研究の性格/医薬品・医療機器等の開発を目指す研究<医療機器開発につながるシステム開発を含む>
/開発フェーズ/非臨床試験・前臨床試験
/承認上の分類/再生医療等製品
/対象疾患/新生物
タグ(2019)
/研究の性格/医薬品・医療機器等の開発を目指す研究<医療機器開発につながるシステム開発を含む>
/開発フェーズ/非臨床試験・前臨床試験
/承認上の分類/再生医療等製品
/対象疾患/新生物
代表研究機関
国立大学法人山口大学
研究代表者
(2021) 玉田耕治 , 国立大学法人山口大学 , 大学院医学系研究科・教授
(2020) 玉田耕治 , 国立大学法人山口大学 , 大学院医学系研究科・教授
(2019) 玉田耕治 , 国立大学法人山口大学 , 大学院医学系研究科・教授
研究期間
2019年度-2021年度
課題への総配分額

(単位:千円)

  • 197,990
  • 2021年度
    68,900
  • 2020年度
    90,090
  • 2019年度
    39,000
研究概要(2021)
7x19 CAR-T細胞療法の実用化に向けた非臨床研究に取り組み、3年間の研究開発により、7x19CAR-T細胞療法の治験開始に必要となるデータを取得すること」であり、そのための具体的な実施内容として、1)7x19 CAR-T細胞の製造と非臨床薬効試験、2)非特異的結合活性(off-target activity)の評価、3)7x19 CAR発現ウイルスベクター産生株master cell bank(MCB)のGMP製造、4)MCBの品質試験、5)MCBを用いた7x19 CAR発現ウイルスベクターのGMP製造と品質試験、保存安定性試験、6)健常人末梢血リンパ球を用いた7x19 CAR-T細胞のGMP試験製造、7)GMP製造した7x19 CAR-T細胞の品質試験、保存安定性試験、薬効試験及び一般毒性試験、8)PMDAとのRS戦略相談、に取り組む。令和2年度末までに特定の標的分子に対する7x19 CAR-T細胞において1-6)を完了し、7、8)の一部を実施した。その結果、本治験製品は企業導出されることとなり、令和3年度以降に企業治験として第I相臨床試験が進められる予定である。ただし、今後の実用化のためには、高品質な治験製品を効率的で安価かつ大量に製造するプロトコールの開発が必要であるため、本プロジェクトの令和3年度の研究目的として、本治験製品の培養方法改良について開発を進める。
研究概要(2020)
本研究プロジェクトの目的は「7x19 CAR-T細胞療法の実用化に向けた非臨床研究に取り組み、3年間の研究開発により、7x19 CAR-T細胞療法の治験開始に必要となるデータを取得すること」であり、そのための具体的な実施内容として、1)7x19 CAR-T細胞の製造と非臨床薬効試験、2)非特異的結合活性(off-target activity)の評価、3)7x19 CAR発現ウイルスベクター産生株master cell bank(MCB)のGMP製造、4)MCBの品質試験、5)MCBを用いた7x19 CAR発現ウイルスベクターのGMP製造と品質試験、保存安定性試験、6)健常人末梢血リンパ球を用いた7x19 CAR-T細胞のGMP試験製造、7)GMP製造した7x19 CAR-T細胞の品質試験、保存安定性試験、薬効試験及び一般毒性試験、8)PMDAとのRS戦略相談、に取り組む。令和元年度には1)、2)、3)、4)を実施した。令和2年度は、引き続き5)、6)、7)、8)に取り組むことを目的とする。
研究概要(2019)
本事業にて開発するIL-7/CCL19産生型CAR-T細胞について、固形がんに発現する標的候補分子に対するコンストラクトを作成し、それらを用いてCAR-T細胞を作製する。固形がんに対するIL-7/CCL19-産生型CAR-T細胞の薬効試験や非特異的結合活性試験を実施し、それらの有効性と安全性を検証して開発ターゲットとなる標的分子とCAR-T細胞を同定する。

研究成果情報

【成果報告書】

成果の概要
令和3年度は以下の5つの項目においてプロジェクトの進捗が得られた。
1.化合物の最適化:GMP製造した抗GM2 7x19 CAR発現ウイルスベクターについて、長期の保存安定性試験を実施した。本研究開発課題終了時点(令和4年3月末)で特に問題となるような試験結果は認められていない。
2.薬効関連:抗GM2 7x19 CAR-T細胞のGMP製造方法を改良することを目指して、外部企業と協力して自動培養装置による大量培養法開発に取り組み、本研究開発課題終了時点(令和4年3月末)にて実用化可能なレベルの遺伝子導入効率を達成した。また、in vitroの薬効試験にて、GM2陽性腫瘍細胞に対する傷害活性が確認された。今後も継続的に検討を進め、製造コストの削減、品質の均一化、同時並列製造による大量生産などが可能となる自動培養方法の確立を目指す。
3.規制対応、治験準備:製造・品質試験、非臨床試験、治験プロトコールに関するすべてのRS戦略相談を完了し、令和3年8月11日に治験計画届をPMDAに提出した。
4.実用化(企業導出等)、知財関連:山口大学・国立がん研究センター発バイオベンチャーのノイルイミューン・バイオテック社(以下、ノイル社)に対して抗GM2 7x19 CAR-T細胞療法を導出することとなり、今後は企業治験にて開発を進め、実用化を目指すこととなった。そのため、治験計画届はノイル社からPMDAへ提出された。また、抗GM2 7x19 CAR-T細胞のGMP試験製造や非臨床試験、PMDAとの薬事戦略相談などの一部はノイル社と協力して実施した。
学会誌・雑誌等における論文一覧
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1.Tokunaga Y, Sasaki T, Goto S, Adachi K, Sakoda Y, Tamada K, Enhanced Antitumor Responses of Tumor Antigen-Specific TCR T Cells Genetically Engineered to Produce IL7 and CCL19, Mol Cancer Ther. 2022 Jan;21(1):138-148, doi:10.1158/1535-7163.MCT-21-0400.

2.安達圭志、玉田耕治、がんに対する免疫チェックポイント阻害療法と関連する腸内細菌叢、腸内細菌学雑誌、2021.7;35:143-154.

学会・シンポジウム等における口頭・ポスター
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  • 1
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1.玉田耕治、Novel technologies to improve the efficacy of CAR-T cells、The 12th JSH International Symposium 2021(Web)、2021年5月15日,国内, 口頭.

国内 / 口頭

2.玉田耕治、Development of novel platform technologies for CAR-T cell therapy、第25回日本がん免疫学会総会(和歌山市)、2021年7月2日, 口頭

不明 / 口頭

3.玉田耕治、がん免疫療法の進展と将来展望、第2回日本石綿・中皮腫学会学術集会(Web)、2021年8月29日, 口頭

不明 / 口頭

4.玉田耕治、遺伝子改変免疫細胞を用いたがん治療の最先端、令和3年度 AMED 再生・細胞医療・遺伝子治療研究開発交流会分科会(Web)、2021年9月7日, 口頭

不明 / 口頭

5.玉田耕治、Novel technologies of CAR-T cell therapy for solid cancers、第59回日本癌治療学会学術集会(横浜市)、2021年10月22日, 口頭

不明 / 口頭

6.玉田耕治、固形がんに対する新たなCAR-T細胞療法の研究開発、第39回日本ヒト細胞学会学術集会(Web)、2021年10月30日, 口頭

不明 / 口頭



更新日:2024-10-10

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