AMED研究開発課題データベース 日本医療研究開発機構(AMED)の助成により行われた研究開発の課題や研究者を収録したデータベースです。

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研究課題情報

研究課題名
血管免疫芽球性T細胞リンパ腫 (AITL) 及びその他の濾胞性ヘルパーT細胞リンパ腫に対するダサチニブの多施設第II相医師主導治験
課題管理番号
21lm0203097h0003
統合プロジェクト
シーズ開発・研究基盤プロジェクト
9つの連携分野プロジェクト
革新的医療技術創出拠点プロジェクト
事業名
橋渡し研究戦略的推進プログラム
タグ(2021)
/研究の性格/医薬品・医療機器等の開発を目指す研究<医療機器開発につながるシステム開発を含む>
/開発フェーズ/治験
/承認上の分類/医薬品
/対象疾患/新生物
タグ(2020)
/研究の性格/医薬品・医療機器等の開発を目指す研究<医療機器開発につながるシステム開発を含む>
/開発フェーズ/治験
/承認上の分類/医薬品
/対象疾患/新生物
タグ(2019)
/研究の性格/医薬品・医療機器等の開発を目指す研究<医療機器開発につながるシステム開発を含む>
/開発フェーズ/治験
/承認上の分類/医薬品
/対象疾患/新生物
代表研究機関
国立大学法人筑波大学
研究代表者
(2021) 千葉滋 , 国立大学法人筑波大学 , 医学医療系・教授
(2020) 千葉滋 , 国立大学法人筑波大学 , 医学医療系・教授
(2019) 千葉滋 , 国立大学法人筑波大学 , 医学医療系・教授
データサイエンティスト
五所正彦 筑波大学 つくば臨床医学研究開発機構, 医学医療系・教授
研究期間
2019年度-2021年度
課題への総配分額

(単位:千円)

  • 298,350
  • 2021年度
    98,150
  • 2020年度
    98,150
  • 2019年度
    102,050
研究概要(2021)
本研究は、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫(AITL)及びその他の濾胞性ヘルパーT細胞リンパ腫に対するダサチニブの効果を評価するための、多施設臨床試験を行うものである。2019年7月に治験届を提出して受理され、登録予定症例数18例、参加13施設の体制で開始し症例登録を進めている。2019年12月に第1例目が、本計画書作成時点までに13例が登録(試験薬投与)され、14例目が投与予定となっている。EDC入力、モニタリング、中央病理判定、バイオマーカー試験は、予定通り実施されている。COVID-19の影響もあり、18例登録終了のマイルストーン時期を2020年(令和2年)12月から2021年(令和3年)7月末へと変更していたが、7月を待たずに登録が終了する可能性も十分に予想される。令和3年度は、残り4例となった症例登録を早期に完了、年度上3/4期までに最終登録患者の観察期間を終了し、解析を経て最終マイルストーンである総括報告書作成を開始させる。
研究概要(2020)
令和元年7月に治験届を提出し受理された後、治験薬の国内への輸入・通関が11月に完了した。参加13施設の体制で準備を開始し12月に2例の組み入れがあった。なお、平成31年度に中央病理診断のための手順書を完成し、免疫染色の条件を決定した。また、多施設共同臨床試験におけるバイオマーカー決定は、検査に関する手順書を完成し、検体を施設側から受領している。 「18例の登録終了」を目指し登録を進めていく。登録された症例情報はEDCに随時入力されモニタリングされている。中央病理判定として独立した判定を実施し、バイオマーカー検査においては、標的パネルシークエンス、エクソームシーケンス、血清DNA解析、及び遺伝子発現解析を随時実施する。 症例登録促進として、研究会、学会等での協力の働きかけ等を継続し依頼する。 症例の組入れ状況は随時確認し、問題の対応策の検討を行う。3ヵ月毎の進捗状況により計画通りの組み入れが困難と判断された場合、学会、関連施設等への働きかけを強化し、組入れを達成させる。
研究概要(2019)
2018年度までに作成した治験実施計画を基に、中央病理診断、バイオマーカー測定、統計解析計画を踏まえ、試験計画を確定する。また、参加施設を確定し治験を開始、症例組入れを推進する。 外部委託業者の入札を行い、モニタリング、DM・EDC構築、有効性の中央画像判定、治験薬搬送・保管等を実施する業者を決定、各々契約し業務を開始する。 筑波大学附属病院をはじめ、参加施設においてはIRBにて審議を行い、各施設での承認を持って治験届の提出を行う。試験開始に先立ち、治験薬提供会社であるブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社(BMS社)との正式契約を締結し、治験薬(ダサチニブ)の提供を頂く。また、定期的にBMS社から入手する安全性情報は治験調整事務局(筑波大学)を介して治験参加施設間で情報を共有する。 症例登録期間は2020年12月までを予定しており、今年度は症例登録を推進する。症例は平均1例/月を想定しており、登録スケジュールから大きな乖離・期間内未達の可能性がある場合は、3ヵ月を目途に対策を検討する。

研究成果情報

【成果報告書】

成果の概要
血管免疫芽球性T細胞リンパ腫(AITL)及びその他の濾胞性ヘルパーT細胞リンパ腫(TFHリンパ腫)に対するダサチニブの多施設第II相医師主導治験」(医師主導治験)を完了した。主要評価項目を奏効割合とし,目標症例数を18例,ダサチニブ100mg/日を初期投与量とする治験実施計画を実施し症例登録の促進を実施した。COVID-19の影響により症例登録が難しい状況が続いたが、参加13施設への治験実施説明及び症例登録促進依頼を実施し、患者登録は目標症例数18例を達成した。全症例の中央病理判定を実施し試験を実施した。令和3年度中に全症例のEDC入力、令和3年6月18日及び同年12月11日に中央画像判定を実施し、データクリーニングを実施し、令和4年2月28日にデータベース固定を実施した。統計解析、バイオマーカー研究計画に基づく患者検体のゲノム解析、総括報告書の作成を令和3年度中に開始、令和4年度中の早期完成を目指している。
令和3年度のマイルストーンである症例登録完了(令和3年7月)及び最終登録患者の観察期間終了(令和3年12月)は予定通り達成した。令和元年度より全世界に広まったCOVID-19の影響により症例登録は難しいものであったが、本治験の症例登録は目標症例が全例登録され、最終症例の投与および30日間の後観察期間を終了した。全ての解析が行われており,また総括報告書の作成が開始されている。
支援組織である筑波大学拠点の調整事務局は、治験調整医師の補佐として、治験薬提供会社からの情報提供等に係る調整、治験計画届書等の届出、実施医療機関の治験責任医師への副作用情報等の通知、治験実施計画書等の作成等、CRO(開発業務受託機関)が実施するモニタリング、中央画像判定、検体搬送及び治験薬保管・搬送業務の契約・管理等の業務を実施した。また、支援組織である筑波大学拠点にて、データマネジメントとして外部委託機関のEDC業務などの管理、解析業務、監査業務及び総括報告書作成業務を実施した。


更新日:2023-04-13

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