AMED研究開発課題データベース 日本医療研究開発機構（AMED）の助成により行われた研究開発の課題や研究者を収録したデータベースです。

• 2020
• 2019
• 2018

【成果報告書】

成果の概要

本研究では、次世代中分子ペプチドの試験的製造と評価に基づく工程管理手法の提案、原薬／製剤の品質特性解析手法と安全性評価手法の提案、及び、これらの研究で得られた知見と海外の規制動向を整理することで「次世代ペプチド医薬品の品質・安全性確保のための評価要件案の作成」を目標としている。研究代表者である出水は、次世代中分子ペプチド医薬品の製造に関する研究を行うとともに、研究班全体の進捗管理（令和2年5月18日に第3回全体班会議）、及び成果の取りまとめを行った。
令和2年度は、PD-1/PD-L1ペプチドをモデルとしたマイクロ波を利用した固相法についての検討を行った。また、細胞内を標的とした中分子ペプチドのモデルとして、MDMX/MDM2-p53阻害、β-カテニン阻害活性を持つステープルペプチド、これらのオフターゲット作用を評価するための類縁ペプチド（アミノ酸欠損、立体異性体等）の合成を行なった。さらに、次世代型中分子ペプチド中に含まれる使用頻度の高い非天然型アミノ酸（約400種類）を集めた「標準化合物パネル」を作成するために、細胞毒性評価スクリーニング用の試料調整を行なった。
　一方で、品質、および、非臨床試験検討グループの班会議に参加し、次世代型ペプチド医薬品の品質、および、非臨床試験に対するガイドラインを見据えた「留意点に関する文書」の作成に関する議論を行った。

学会誌・雑誌等における論文一覧

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1.Hirano M, Saito C, Yokoo H, Goto C, Kawano R, Misawa T, Demizu Y. Structure-activity relationship analysis of Mag2-based peptide foldamers. Molecules, 2021, 26, 444. doi.org/10.3390/molecules26020444.

2.Yokoo H, Hirano M, Misawa T, Demizu Y. Helical antimicrobial peptide foldamers containing non-proteinogenic amino acids. ChemMedChem, in press. doi.org/10.1002/cmdc.202000940.

3.出水庸介，「中分子ペプチド医薬品開発に向けた規制上の課題と取組」，月刊「PHARMSTAGE」2021年１月号（株）技術情報協会.

4.Hirano M, Saito C, Goto C, Yokoo H, Kawano R, Misawa T, Demizu Y. Rational design of helix-stabilized antimicrobial peptide foldamers containing α,α-disubstituted amino acids or side-chain stapling. ChemPlusChem, 2020, 85, 2731-2736. doi.org/10.1002/cplu.202000749.

5.Yokoo H, Misawa T, Demizu Y. De novo design of cell-penetrating foldamers. Chem. Rec., 2020, 20, 912-921. DOI: 10.1002/tcr.202000047.

6.Yokoo H, Ohoka N, Naito M, Demizu Y. Design and synthesis of peptide-based chimeric molecules to induce degradation of the estrogen and androgen receptors. Bioorg. Med. Chem., 2020, 28, 115595. doi.org/10.1016/j.bmc.2020.115595.

7.Izutsu K, Usui A, Yamamoto E, Abe Y, Yoshida H, Goda Y. Effect of complex coacervation with hyaluronic acid on protein transition in a subcutaneous injection site model system. Chem Pharm Bull. 2020, 68, 1109-12, doi:10.1248/cpb.c20-00585.

8.伊豆津健一, 製剤機械技術ハンドブック 第7章　7.4　新薬開発以外へのICHガイドラインの適用について：不純物管理を例に (2020)

学会・シンポジウム等における口頭・ポスター

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1.ヘリカル構造制御に基づく高機能生理活性ペプチドの創出，出水庸介，日本薬学会第141回年会シンポジウム：中分子創薬研究のフロンティア ～生体分子を標的とした機能性ペプチドの創製～，2021/3/29，国内，招待講演.

国内　/　講演

2.ペプチドリガンドを利用したタンパク質分解誘導キメラ分子の開発，大岡伸通，横尾英知，井上貴雄，出水庸介，日本薬学会第141回年会，2021/3/27，国内，ポスター.

国内　/　ポスター

3.核内受容体を標的とするペプチド型分解誘導剤の開発，伊藤貴仁，横尾英知，大岡伸通，内藤幹彦，井上貴雄，出水庸介，日本薬学会第141回年会，2021/3/29，国内，口頭.

国内　/　口頭

4.両親媒性抗菌ペプチドフォルダマーの合理的設計，平野元春，齋藤千尋，後藤千尋，川野竜司，三澤隆史，出水庸介，日本薬学会第141回年会，2021/3/29，国内，口頭.

国内　/　口頭

5.非天然型アミノ酸含有ヘリカルペプチドによるVDR-コアクチベータ相互作用阻害剤の創製，田京茉実，佐藤友海，石田寛明，山本恵子，三澤隆史，出水庸介，日本薬学会第141回年会，2021/3/27，国内，ポスター.

国内　/　ポスター

6.非天然型アミノ酸を有するヘリカルペプチドを利用したタンパク質分解誘導キメラ分子の開発，大岡伸通，横尾英知，内藤幹彦，井上貴雄，出水庸介，第43回日本分子生物学会年会，2020/12/2，国内，ポスター.

国内　/　ポスター

7.Development of stapled peptides against inhibiting VDR-coactivator interaction，佐藤友海，田京茉実，三澤隆史，石田寛明，山本恵子，出水庸介，第57回ペプチド討論会，2020/11/10，国内，ポスター.

国内　/　ポスター

8.Development of post-functionalizable antimicrobial peptide foldamers，三澤隆史，平野元春，横尾英知，出水庸介，第57回ペプチド討論会，2020/11/10，国内，ポスター.

国内　/　ポスター

9.Development of peptide-based degraders against estrogen and androgen receptor，横尾英知，大岡伸通，内藤幹彦，井上貴雄，出水庸介，第57回ペプチド討論会，2020/11/10，国内，ポスター.

国内　/　ポスター

10.Development of antimicrobial peptide foldamers based on Magainin 2 sequence，平野元春，後藤千尋，三澤隆史，出水庸介，第57回ペプチド討論会，2020/11/9，国内，口頭.

国内　/　口頭

11.ヘリカル構造制御に基づく抗菌ペプチドフォルダマーの開発，出水庸介，，第58回日本生物物理学会年会シンポジウム：膜の海を旅するペプチド～脂質膜とペプチドの相互作用研究の新展開，2020/9/18，国内，招待講演.

国内　/　講演

12.中分子ペプチド医薬品の非臨床安全性評価における留意点，斎藤嘉朗，出水庸介，第10回レギュラトリーサイエンス学会学術大会，2020/9/11，国内，口頭.

国内　/　口頭

13.中分子ペプチド医薬品開発に向けた規制上の課題と取組，出水庸介，第10回レギュラトリーサイエンス学会学術大会，2020/9/11，国内，口頭.

国内　/　口頭

14.非天然型構造を有するペプチド医薬品の非臨床評価の方向性，斎藤嘉朗，出水庸介，第47回日本毒性学会学術年会，2020/6/29，国内，口頭.

国内　/　口頭

15.非天然型構造を有する中分子ペプチドの薬物動態に関する留意点, 斎藤嘉朗, 第 12 回 JBF シンポジウム, 2021/3/11, 国内, 口頭.

国内　/　口頭

16.凍結溶液と凍結乾燥におけるタンパク質と高分子添加剤の相分離： 低分子量ゼラチンを用いた検討, 伊豆津健一，臼井明子，阿部康弘，吉田寛幸, 日本薬剤学会第35年会, 2020/5/16, 国内、ポスター

国内　/　ポスター