AMED研究開発課題データベース 日本医療研究開発機構(AMED)の助成により行われた研究開発の課題や研究者を収録したデータベースです。

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研究課題情報

研究課題名
次世代シークエンサーによる網羅的がん関連遺伝子パネル解析を用いたHER2遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺癌に対する治療開発を目指した研究
課題管理番号
21ck0106449h0004
統合プロジェクト
医薬品プロジェクト
9つの連携分野プロジェクト
ジャパン・キャンサーリサーチ・プロジェクト
事業名
革新的がん医療実用化研究事業
タグ(2021)
/研究の性格/医薬品・医療機器等の開発を目指す研究<医療機器開発につながるシステム開発を含む>
/開発フェーズ/治験
/承認上の分類/医薬品
/対象疾患/新生物
タグ(2020)
/研究の性格/医薬品・医療機器等の開発を目指す研究<医療機器開発につながるシステム開発を含む>
/開発フェーズ/治験
/承認上の分類/医薬品
/対象疾患/新生物
タグ(2019)
/研究の性格/医薬品・医療機器等の開発を目指す研究<医療機器開発につながるシステム開発を含む>
/開発フェーズ/治験
/承認上の分類/医薬品
/対象疾患/新生物
タグ(2018)
/研究の性格/医薬品・医療機器等の開発を目指す研究<医療機器開発につながるシステム開発を含む>
/開発フェーズ/治験
/承認上の分類/医薬品
/対象疾患/新生物
代表研究機関
国立大学法人九州大学
研究代表者
(2021) 岡本勇 , 国立大学法人九州大学 , 九州大学病院 呼吸器科・診療准教授
(2020) 岡本勇 , 国立大学法人九州大学 , 九州大学病院 呼吸器科・診療准教授
(2019) 岡本勇 , 国立大学法人九州大学 , 九州大学病院 呼吸器科・診療准教授
(2018) 岡本勇 , 国立大学法人九州大学 , 九州大学病院診療准教授
データサイエンティスト
岸本淳司 九州大学病院ARO次世代医療センター, 副センター長・准教授
研究期間
2018年度-2021年度
課題への総配分額

(単位:千円)

  • 247,376
  • 2021年度
    21,190
  • 2020年度
    70,200
  • 2019年度
    78,000
  • 2018年度
    77,986
研究概要(2021)
本治験を治験調整医師の立場で主導する。本治験実施にあたっては九州大学病院ARO次世代医療センターとの綿密な連携のもと実施する。具体的には本治験実施中における治験調整事務局業務、モニタリング、CRCによる支援、データマネジメント、統計解析業務をAROが担う。当該年度における研究開発項目、研究開発方法及びマイルストーン本治験を統括し、治験実施施設との連携、情報共有を行い、結果を取りまとめて総括報告書および論文を作成する。治験薬提供元である中外製薬株式会社と協議を行い、トラスツズマブ・エムタンシン(T-DM1)のHER2 exon 20挿入変異陽性の進行・再発非小細胞肺癌に対する適応拡大申請を検討、コンパニオン診断薬の開発を行う。
研究概要(2020)
HER2 exon 20挿入変異は非小細胞肺癌におけるドライバー遺伝子変異の一つであるが、有効な分子標的薬の開発に至っていない。本研究においては、次世代シークエンサーを用いた網羅的遺伝子パネル検査によるHER2 exon20挿入変異陽性非小細胞肺癌のスクリーニングを行い、本疾患に対するトラスツズマブ・エムタンシン(T-DM1)の効果を検討する。現在、多施設共同第II相臨床試験を医師主導治験にて全国8施設にて実施している。各分担研究施設との連携、情報共有を行い、目標症例数の20例の登録を令和2年8月末までに完了する。登録後、令和3年2月末まで治験治療継続、令和3年3月末まで観察する。また、登録症例の腫瘍組織検体を用いて、コンパニオン診断薬開発(次世代シークエンサーを用いたHER2 exon 20挿入変異検出における最小検出感度の検討、再現性の確認)を行う。治験終了後は、結果を取りまとめて総括報告書および論文を作成する。
研究概要(2019)
現在、九州大学病院倫理審査委員会承認、治験届提出、九州大学病院にて治験を実施中である。2019年5月までに他の研究分担7施設の倫理審査委員会承認、治験届を行う。研究分担施設である国立がんセンター東病院を中心とした網羅的遺伝子スクリーニング研究であるLC-SCRUM-Japanにおいて、HER2 exon20挿入変異陽性非小細胞肺癌のスクリーニングを行う。また、2018年12月に薬事承認された遺伝子パネル検査であるFoundationOne® CDx、NCCオンコパネルの保険承認後には、これらのパネル検査を用いたスクリーニングも行う。研究分担施設にて本治験への登録、治験治療を行う。本年度(2019年度)中に目標登録症例数20例の登録を目指す。
研究概要(2018)

研究成果情報

【成果報告書】

成果の概要
HER2 exon 20挿入変異は非小細胞肺癌におけるドライバー遺伝子変異の一つであるが、有効な分子標的薬の開発に至っていない。本研究においては、次世代シークエンサーを用いた網羅的遺伝子パネル検査によるHER2 exon20挿入変異陽性非小細胞肺癌のスクリーニングを行い、本疾患に対するトラスツズマブ・エムタンシン(T-DM1)の効果を検討する多施設共同第II相臨床試験を医師主導治験にて全国8施設にて実施する。
治験、臨床試験実施:
(令和2年度まで)平成30年10月にAMEDと契約締結、本医師主導治験の計画、プロトコール作成、実施体制の構築、SOP整備を行い、令和元年1月に治験届を提出、治験を開始した。同年2月に1例目の症例登録、治験実施施設(計8施設)より症例登録を行い、令和2年7月21日に予定(令和2年8月31日)よりも早く登録を完了した(計22例の登録)。全登録症例に対して治験薬を投与し、登録症例の追跡、症例報告書の作成を行った。令和3年2月26日に観察期間が終了、転帰調査を実施、計画通り本治験を終了した。また、登録された全22症例においてコンパニオン診断薬開発に用いる腫瘍組織検体の保管を行った。
(令和3年度)令和3年4月にデータクリーニング、データ固定を完了。統計解析を行い、8月に総括報告書を作成した。
【結果】主要評価項目である奏効率は38.1%(90%信頼区間23.0%-55.9%)と良好であったが、90%信頼区間の下限が閾値奏効率である30%を統計学的に上回ることは示せなかった。
本結果臨床試験の結果を学会発表、論文にて報告を行った。
T-DM1の適応拡大を目指し、12月に企業とPMDA申請前相談に臨んだが申請には至らなかった。
学会誌・雑誌等における論文一覧
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1.Iwama E., Zenke Y., Sugawara S., Daga H., Morise M., Yanagitani N., Sakamoto T., Murakami H., Kishimoto J., Matsumoto S., Nakanishi Y., Goto K. & Okamoto I. Trastuzumab emtansine for patients with non-small cell lung cancer positive for HER2 exon-20 insertion mutations. 2022, 162, 99-106, doi: 10.1016/j.ejca.2021.11.021

学会・シンポジウム等における口頭・ポスター
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1.HER2 エクソン20 挿入変異陽性非小細胞肺癌に対するトラスツズマブ・エムタンシン(T-DM1)の第Ⅱ相試験、岩間映二、善家義貴、菅原俊一、駄賀晴子、森瀬昌宏、柳谷典子、松本慎吾、後藤功一、岡本勇、第62回日本肺癌学会学術集会、京都、2021年11月26日、国内、口頭発表

国内 / 口頭



更新日:2023-04-13

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