AMED研究開発課題データベース 日本医療研究開発機構(AMED)の助成により行われた研究開発の課題や研究者を収録したデータベースです。

> 課題検索詳細

研究課題情報

研究課題名
モチベーション喚起型血糖コントロール指標測定デバイスの研究開発
課題管理番号
20hm0102065h0003
統合プロジェクト
医療機器・ヘルスケアプロジェクト
9つの連携分野プロジェクト
オールジャパンでの医療機器開発プロジェクト
事業名
医療分野研究成果展開事業
タグ(2020)
/研究の性格/医薬品・医療機器等の開発を目指す研究<医療機器開発につながるシステム開発を含む>
/開発フェーズ/非臨床試験・前臨床試験
/承認上の分類/医療機器
/対象疾患/内分泌,栄養および代謝疾患
タグ(2019)
/研究の性格/医薬品・医療機器等の開発を目指す研究<医療機器開発につながるシステム開発を含む>
/開発フェーズ/応用
/承認上の分類/医療機器
/対象疾患/循環器系の疾患
タグ(2018)
/研究の性格/医薬品・医療機器等の開発を目指す研究<医療機器開発につながるシステム開発を含む>
/開発フェーズ/基礎的
/承認上の分類/医療機器
/対象疾患/循環器系の疾患
代表研究機関
株式会社PROVIGATE
研究代表者
(2020) 関水康伸 , 株式会社PROVIGATE , 株式会社PROVIGATE・代表取締役
(2019) 関水康伸 , 株式会社PROVIGATE , 株式会社PROVIGATE・代表取締役
(2018) 関水康伸 , 株式会社PROVIGATE , 株式会社PROVIGATE・代表取締役
研究期間
2018年度-2020年度
課題への総配分額

(単位:千円)

  • 77,981
  • 2020年度
    25,993
  • 2019年度
    25,989
  • 2018年度
    25,999
研究概要(2020)
糖尿病は、人類が解決可能かつ最優先の医療課題の一つである。世界人口の1/11が罹患してなお増加中で、合併症が重く、総医療費の1割程度の原因とされている。予防・治療法はシンプルで、食事・運動・服薬であるが、本人の努力による側面が大きく、治療中断が多い。特に在宅時に如何に予防・治療アドヒランスを向上させるかが本質的課題である。課題解決のカギは、モチベーションの喚起である。普及している自己血糖測定法は微量採血が必要で、瞬間の血糖値を示すには有用だが、肝心の過去一定期間の平均血糖値の改善(=努力成果)が分からない。平均血糖値の指標の世界標準はHbA1cだが、採血が必要な上、過去1~2か月の平均血糖値を反映する指標であるため、成果を実感するには忍耐が必要である。本提案の研究チームでは、採血が不要でより直近の平均血糖値の改善(=努力成果)が分かる新規のバイオマーカーを見出したため、これの簡便な測定系を確立することを目指すものである。本年度は、当該新規バイオマーカーのバリデーションを進めるとともに、擬似涙液を用いた測定系の確立を目指す。
研究概要(2019)
糖尿病は、人類が解決可能かつ最優先の医療課題の一つである。世界人口の1/11が罹患してなお増加中で、合併症が重く、総医療費の1割程度の原因とされている。予防・治療法はシンプルで、食事・運動・服薬であるが、本人の努力による側面が大きく、治療中断が多い。特に在宅時に如何に予防・治療アドヒランスを向上させるかが本質的課題である。課題解決のカギは、モチベーションの喚起である。普及している自己血糖測定法は微量採血が必要で、瞬間の血糖値を示すには有用だが、肝心の過去一定期間の平均血糖値の改善(=努力成果)が分からない。平均血糖値の指標の世界標準はHbA1cだが、採血が必要な上、過去1~2か月の平均血糖値を反映する指標であるため、成果を実感するには忍耐が必要である。本提案の研究チームでは、採血が不要でより直近の平均血糖値の改善(=努力成果)が分かる新規のバイオマーカーを見出したため、これの簡便な測定系を確立することを目指すものである。本年度は、当該新規バイオマーカーのバリデーションを進めるとともに、擬似涙液を用いた測定系の確立を目指す。
研究概要(2018)

研究成果情報

【成果報告書】

成果の概要
当該年度の到達点及び達成基準を振り返る。(令和2年度 研究開発計画書より抜粋)
設定目標 達  成  目  標
要 素 項 目 数 値 目 標
①臨床有用性検討
①-1相関研究

涙液・血清におけるGA値の相関解析 糖尿病患者50例、健常者25例以上
血清との強い相関(r>0.7)
①臨床有用性検討
①-2介入研究 涙液GAの介入研究 糖尿病患者60例(介入群30例、対照群30例)以上
介入群で血糖管理に有意な改善
①臨床有用性検討
①-3 臨床性能研究 開発デバイスの臨床性能研究(涙液サンプルに付き開発デバイスと基準法で比較) サンプル50例以上
基準法との誤差±30%以内
③センサ最適化
③-1 Albセンサ
③-1-2.加工涙液での定量性確認 検体種 加工涙液
測定範囲 5~100μM
同時再現性(校正後のデバイスで濃度既知管理用検体を各々複数回測定) CV値15%
検出時間 20分
③センサ最適化
③-2 GAセンサ
③-2-2.加工涙液での定量性確認 検体種 加工涙液
測定範囲 2.5~25μM
同時再現性(校正後のデバイスで濃度既知管理用検体を各々複数回測定) CV値15%

検出時間 20分

上記目標に対して、結果は以下の通りである。
■ ①-1「相関研究」
→ 糖尿病患者99例、健常者28例で血清との強い相関(r>0.7)を確認した。
■ ①-2「介入研究」
→ 2019年7月、東京大学大学院医学系研究科・医学部倫理委員会での承認(審査番号:2020132NI)を受け、2020年10月、糖尿病被験者56名に対し、2週間毎に涙液中のグリコアルブミン値を測定し、介入群28名にのみ数日以内にインターネットを通じてグリコアルブミン値の測定結果を通知した。なお、介入期間中3名の脱落者がいた。介入開始時の各群の被験者背景には、両群間に各種数値の有意差を認めず、適切に割付が行われた。本試験により血液中と涙液中のグリコアルブミン値の相関が再確認された他、現在介入による効果について統計学的解析を実施中である。
■ ①-3「臨床性能研究」
→ ③センサ最適化に時間を要し、本目標は未達成となった。
■ ③-1「Albセンサ」および③-2「GAセンサ」
→ センサとして金電極表面にアンカー層/GA or Alb特異検出層/非特異シグナル抑制層の順に界面設計・作製することにより(特許出願済1件・特許準備中1件)、酵素を使用することなく約10分程度の計測時間で安定した電気特性変化と高いSignal to Noise (S/N)比を得た。電気特性の評価にはインピーダンス法を使用したが、中でも上記界面設計により得られるキャパシタンス成分を抽出することにより、非特異シグナルに起因する電流(抵抗)成分を抑制したより精度の高い検出が可能となった。以上の成果は、総Alb濃度に対するGA濃度比を同一の電気化学手法により分析するプラットフォームとなり、さらには非酵素で電極作製が可能であることから安価で長期安定利用可能なセンサ開発を実現するものである。上記開発したセンサは、より低濃度のGAおよびAlbを検出へ向けてさらなる感度の向上を検討中である。
学会・シンポジウム等における口頭・ポスター
  • ◀◀
  • 1
  • ▶▶

1.「Development of the Noninvasive Diabetes Monitoring Method」,Masakazu Aihara, Naoto Kubota, Takashi Kadowaki,American Diabetes Association, 81st Scientific Sessions,2020/06,国外,口頭.

国外 / 口頭

2.「涙液中の糖尿病関連バイオマーカー測定による非侵襲的糖尿病管理法の開発」,相原允一、窪田直人、南貴紘、白川理香、桜井賛孝、林 高則、岩本真彦、高本偉碩、 窪田哲也、鈴木 亮、宇佐美彗、陣内秀昭、相原 一、山内敏正、坂田利弥、門脇 孝,第93回日本内分泌学会学術総会,2020/07,国内,口頭.

国内 / 口頭

3.「Development of the Noninvasive Diabetes Monitoring Method」,Masakazu Aihara, Naoto Kubota, Takashi Kadowaki,European Association for the Study of Diabetes, 56th Annual Meeting 2020,,国外,口頭.

国外 / 口頭

4.「涙液中の糖尿病関連バイオマーカー測定による非侵襲的糖尿病管理法の開発」,相原允一、窪田直人、南貴紘、白川理香、桜井賛孝、林 高則、岩本真彦、高本偉碩、 窪田哲也、鈴木 亮、宇佐美彗、陣内秀昭、相原 一、山内敏正、坂田利弥、門脇 孝,第63回日本糖尿病学会年次学術集会,2020/10,国内,口頭

国内 / 口頭



更新日:2022-05-11

TOPへ