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AMED研究開発課題データベース
日本医療研究開発機構(AMED)の助成により行われた研究開発の課題や研究者を収録したデータベースです。
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研究課題情報
研究課題名
マラリア原虫感染者発見効率向上のための種特異的超高感度遺伝子検査システム開発研究
課題管理番号
20hk0302005h0003
統合プロジェクト
医療機器・ヘルスケアプロジェクト
9つの連携分野プロジェクト
オールジャパンでの医療機器開発プロジェクト
事業名
開発途上国・新興国等における医療技術等実用化研究事業
,
開発途上国・新興国等における医療技術等実用化研究事業事業
タグ(2020)
/研究の性格/新規診断法・検査法・検査体制の開発、確立、検証<診断薬・診断機器開発は除く>
/開発フェーズ/臨床試験
/承認上の分類/医療機器
/対象疾患/感染症および寄生虫症
タグ(2019)
/研究の性格/新規診断法・検査法・検査体制の開発、確立、検証<診断薬・診断機器開発は除く>
/開発フェーズ/該当なし
/承認上の分類/薬機法分類非該当
/対象疾患/感染症および寄生虫症
タグ(2018)
/研究の性格/新規診断法・検査法・検査体制の開発、確立、検証<診断薬・診断機器開発は除く>
/開発フェーズ/該当なし
/承認上の分類/薬機法分類非該当
/対象疾患/感染症および寄生虫症
過去のタグ
代表研究機関
栄研化学株式会社
研究代表者
(2020)
森安義
, 栄研化学株式会社
, 研究開発統括部 生物化学第二研究所・所長
(2019)
森安義
, 栄研化学株式会社
, 生物化学第二研究所長
(2018)
森安義
, 栄研化学株式会社
, 生物化学第二研究所長
研究期間
2018年度-2021年度
課題への総配分額
(単位:千円)
39,857
2020年度
8,749
2019年度
23,558
2018年度
7,550
研究概要(2020)
前年度までの研究開発では、クリニカルイマージョンにより得られたニーズを満たす器具、機器の考案および改良と、現地でのユーザビリティ評価試験を実施し、現地のRACD用マラリア検査に対応したMalaria-LAMPの使用方法、すなわち、新規プロトコルを構築した。 本年度は、本課題の最終目標である新規プロトコルの臨床的有効性評価の実施を目標とする。すなわち、従来の低感度検査を用いたRACDと、Malaria-LAMPを用いた新規プロトコルによるRACDの無症候キャリア検出への有効性を比較評価する。さらに、RACD実施の起点となる有症状マラリア患者(インデックスケース)と、RACDにて検出された無症候マラリアキャリアとの地理学的情報を解析することで、インデックスケースの周辺をどの程度の広さまで検査すべきかといった新規プロトコルの運用方法も併せて評価する。
研究概要(2019)
昨年実施した、タイ王国におけるマラリア検査方法及び検査アルゴリズムのニーズ調査とユーザビリティ評価の結果、現地の検査システムや製品に求められる性能、またMalaria-LAMPの操作ステップや操作をサポート冶具について新しい知見が得られた。そのため、当年度で改めてコンセプトを再作成し、そのコンセプトに基づいた試作品の作製とタイ王国でのユーザビリティ評価を再度行う。そして、その結果を基にした試作品についての事業性評価を行い、ニーズに対応する、事業性を考慮したシステム構成や要求仕様の定義を行う。また、試作品から上市に至るまでの事業化戦略を行う。上記が完了後、有効性評価としてMalaria-LAMPおよび試作品についての小スケールでのプレ性能試験を実際の医療現場で行う。
研究概要(2018)
過去の研究概要
研究成果情報
成果の発表
2020
2019
2018
【成果報告書】
成果の概要
2018~2019年度の活動では、クリニカルイマージョンによるタイ王国現地のユーザーニーズの明確化、それに基づく当社Malaria-LAMP用器具・装置類に関する新しいコンセプト作成を実施した。その上で、作成した新しいコンセプトに対するユーザビリティ評価を複数回実施し、操作面および安全面に配慮したMalaria-LAMP検査プロトコルが確立され、検査技術の習熟速度の向上、検査時間の短縮が期待された。
そこで本年度は、得られたMalaria-LAMP検査プロトコルの臨床的有効性評価の実施という計画に基づき、従来の検査法とMalaria-LAMP検査プロトコルの比較評価を実施することを目標とした。本年度の活動では、まず、試験環境の構築として、試験実施計画の倫理審査承認取得、試験資材類の現地への輸入許可取得及び輸送、現地技師への技術導入の環境構築を実施した。当初の計画では、当活動は4月末までに完了、5月より試験開始を目標としており、新型コロナウイルス感染拡大により、タイ王国内の外出禁止令、日本からの渡航者・日本人に対する入国制限措置が発せられたことによる計画遅延が発生したが、現地パートナーと新たな協力体制を築き、リモートにて海外試験を管理する環境を構築した。具体的には、現地パートナーを介した現地輸入規制当局との輸入許可申請手続きがある。また、現在も、現地訪問にて現地検査技師に実施する予定であったLAMP技術導入のリモート化についても構築中であり、今後、今回新たに構築した環境を活かした海外試験の円滑な進捗管理が実現されると期待される。
また、前述の臨床的有効性評価試験の実施方法についても、新型コロナウイルスの感染拡大予防に配慮する必要がある。具体的には、検体採取の際に、検体提供者及び試験関係者が密になることを防ぐことが課題として挙げられ、この対応について、試験施設との協議の末、感染拡大予防に配慮した方法に変更し、本年度内の試験開始実現に至った。
以上のように、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、当初の計画を遅延せざるを得ない状況であったが、リモートによる新たな環境を構築しつつ、Malaria-LAMPの臨床的有効性評価試験を開始するという成果が得られた。これにより、次年度には当初の計画通りの目標が達成できる見込みである。
更新日:
2023-04-25